無償の愛を自分自身にも

棚卸しをきっかけに、娘からの愛で満たされてきた私は、たとえ私自身がどんな人間でも私は愛されていいんだと許すことができた。

片付けが苦手過ぎて家がずっとごちゃごちゃ混沌としていても、カリフォルニアに8年も住んでいるのに英語ができなさ過ぎても、得意が10個に満たなくて苦手が70個あるとしても、それでも私は私でいいんだ。変わらなきゃ!と自己否定しなくていいんだ。私はこのままでも私には私だけの魅力があるんだ。

それを確信できたら、自分に優しくなれた。これが自分を認めるってことなんだ。娘に対しては、どんな娘でも認めて愛せるのに、自分自身を認めて愛すことがずっとできなかった。それはそれは苦しかった。そこから解放されると、話したいこと、やりたい事が溢れ出し、溜め込んでいたものをアウトプットしたいという強い気持ちが湧き出したのだ。

愛の力ってものすごいエネルギーだ。ドラマや映画や小説、他にも色々多くの場面で愛を見ることは沢山あったけれどそれは表面を見ていただけだったのかも。その実態、本当のありさまは知らなかったんだ。驚きだった。

 

娘からの愛

娘の存在も、私が私を愛せるようになる過程で大きな影響を与えてくれた。

彼女は、生まれてから6年半経つ今も、ずっとずっと毎日四六時中母親である私に愛を注ぎ続けてくれている。生まれてからずっと私を求め、べったり過ごしてきた。事あるごとに大好き!と言われ、もう何百枚ラブレターをもらったことか。何度も何度も「ハグしたい!」とそれこそ今まで何万回もハグし、「お母さんが大好きだからさー、ハグしたくなるんだよね〜」と言う。私のイライラが高まって大きな声を出してしまい娘が泣いても、落ち着いた頃に「ハグしたい」と来てくれる。「お母さんの変な顔も好き」と、どんな私でも、私が失敗しても何しても、愛してくれる。寝ている時でさえ、求めてくれる。見返りなんて求めていない無償で無限の純粋な愛を、これでもかというくらい注ぎ続けてくれる。

これまで自分では注いでこなかった私自身の愛のコップに、娘からの愛が満ちていった。全身に染み渡った。愛ってこういうことなんだ、と確信した。

どんな私でも、愛される価値があるんだと心の底から理解できた。

娘はそれを私に教えに来てくれたのかもしれない。

自己否定から自己愛へ

自分のこれまでを棚卸しする中で芽生えた気持ち。それは自分への愛おしさだった。

私は私なりに、不器用ながらも、精一杯生きてきたんだね。辛いことも悲しいこともあった中でよく頑張ってきたなぁ、本当に。そうしみじみと感じ涙がボロボロこぼれた。

あぁ、私は自己否定し続けて、自分をいじめてきちゃってたんだな。でも過去の出来事全部があって今の私がある。これまでがあったからこそ今気づけたんだ。私、自分を愛したかったよね。38歳、母親6年目の今になり、やっと自分を愛せるようになった。娘にするように、思い切り自分を抱きしめてあげた。

自分の過去を紐解く

棚卸しシートと、コンサルの方の記入例を頂き、早速入力していった。

 

生まれてから今までの覚えている出来事を書き出したり、家族のこと、得意や好きなこと、苦手なこと、イライラすること、過去の仕事や恋愛のこと、成功や失敗、を出来るだけ全部、1週間かけてダーっと書き出していった。パソコンやスマホで入力し、気づいたらコピー用紙19枚分にもなっていた。

それはやってみるとかなり面白かった。

自分の両親が何歳の時に私が生まれたのかなど、今の自分の年齢や環境と比較して当時の両親のことを想像してみたら、両親に対してこれまでとはまた違った見方ができた。

20代前半で2年間のうちに自死で亡くした恋人と妹のことを振り返った時は、辛い気持ちや大好きだった気持ちを思い出したり、私には「自分は無力だ」という深い傷があるんだと気づきそこを少し癒せた気がする。約15年経ってようやく客観的にその出来事に目を向けられるようになった。

好きなこと苦手なことを書き出した時は、苦手が沢山あり過ぎて70個もあり驚くと共に「私はこれらのこと(苦手なこと)から大きなダメージを受けるんだ。それが辛いからそこから自分自身を守りたいだけなんだ」とわかった。私は世に言うHSP(繊細さん)だったのだ。

 

こうして自分自身のことを一つひとつ深めていく過程で、ある気持ちが芽生えていった。

 

 

本音でありのままをさらけ出す

ビジネスコンサルをされている女性にした無料相談はたしか1時間くらいだったと思う。

無料相談の前に夫と娘の小学校選びについて話し合っていて、普段は本音を出さず悩みも話さない私が、教育方針の考えが違う夫に自分の本音を出すのに感情が抑え切れず涙を交えながら話し合っていた。

そこからもう自分の感情が渦巻いていて、彼女との相談でも自分のありのままの現状を涙ながらに話した。

自分が溜め込むタイプなのはなんとなく分かってきてはいるものの、自分と向き合うのもつらいし、いっぱいいっぱいになるし嫌でこれまで避けてきた。でも向き合って溜め込んでいるものを出さないと、ずっとこの辛さにとらわれたままなんだろうなと気づいた。

彼女から自分の棚卸しをする事を勧められた。引き続き有料のセッションがあるとのお話だったが高額な支払いは出来ず。でもなんとかこの縁と機会を生かしたくて、棚卸しの部分だけと価格交渉をして次回のセッションを決め棚卸しシートを頂いた。

 

 

 

 

なぜ自分の過去を振り返ってみたのか

そのきっかけはビジネスコンサルの人との出会い。

たまたまFacebookに友達申請をしてくれていた日本人女性の記事が目に止まった。2021年の年末の頃だ。それは【失ったもの、自分への信頼。】​という記事だった。

私は結婚を機に渡米し2022年秋で9年になるが、ずっと専業主婦で家事と育児しかしていなかった。変わりたい願望は強かったので色々とクラスやセミナーを受けたりはしていたが、いつも途中で挫折しており自分に自信が全くなかった。

かつ、娘が6歳になり小学校選びで悩んでいたタイミング。私立に通わせるためのお金を自分で稼げたらなという気持ちがあったので、稼げる方法を教えてほしいと思い、その方に連絡して無料相談をすることになった。

彼女に相談したい、と思ったのは、LINEでのやり取りが丁寧であたたかい言葉をくれたり、共感できる部分が沢山あったから。この方になら話してみたいと思えた。

 

ちなみにその方のブログはこちら

バンデベルデ美幸さん

https://miyukivandevelde.jp/

 

 

押し寄せる大波がきた

つい先月から、ものすごい変化の波がきた。

私ってこんな人間だったっけ?!と驚く程の。

 

きっかけは、生まれてからこれまでの出来事を振り返って書き出したこと。多分それだけ。

でもそれはとてつもなく大きな変化の波を起こした。

私は自分の過去を振り返ったことから『私には私の魅力がある。変わらなくてもいいんだ。』と気づいたというのに不思議なものだ。変わらなくてもいいと心の底から思えたら、霧が晴れるように目の前が明るくなり清々しい気持ちになった。そして本来の自分が顔を出してきたのか、どんどん変化していった。

 

人からどう思われるかが気になり言葉を思うように出せなかった自分が、今は言いたいことをスッと口から出せる。あぁなんて楽なんだろう。

他人にも自分にもあまり興味がなく、いつも半ば無理矢理話題を捻り出し、その話題さえ一瞬で終わってしまう会話ばかりだったのに、今は話したい事聞きたい事がどんどん湧き出してくる。なんて楽しいんだろう!

 

この変化には本当に驚くばかり。

自分をひた隠しにして、同僚に「秘密主義ですよね」と言われていた自分がブログを書いてみたいと思うなんて。

 

このブログで、私にどんな過去がありそれをどう受け入れたのか、変化に至る過程を書いていってみようかなと思う。